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時の話題

No.17 平成23年度酪総研シンポジウム「牛乳・乳製品の機能性・おいしさを科学する」雪印メグミルク(株)酪農総合研究所 所長 田中 二三男

 暦の上では立春とはいえ残寒きびしいこの頃、皆様には本シンポジウムにご参加いただきまして有り難うございます。
 また、日頃より弊研究所の事業推進に特段のご理解とご協力を賜っておりますことに重ねて御礼申し上げます。

 酪農乳業界を取り巻く環境は年々きびしさを増しておりますが、昨年はことに業界を揺るがすような大きな出来事が種々ございました。
 先ず、3月11日に発生した東日本大地震・大津波・原発事故です。まさに未曾有の複合災害で酪農乳業関係でも大きな被害を被っております。関係者の復旧・復興に向けた懸命の努力が続けられておりますが、この問題は一人被災地のみの問題ではなく、酪農乳業はもとより各関係機関、行政を含めた共通課題として認識し対策を講じていく事が必要と思います。
 また、一昨年の猛暑の影響を受けて生乳生産は大きく減少し、飲用牛乳向けの需要対応で生乳供給の構図に大きな変化をもたらし、国内生乳生産の維持拡大に向けた取組みが検討されている最中、水をさすように唐突にTPP参加に向けた協議入りが発表され大議論を呼んでおります。

 今年度の酪総研シンポジウムは「牛乳・乳製品の機能性・おいしさを科学する」をテーマと致しました。
 テーマ設定の背景として、

 ・「酪農及び肉用牛の近代化を図るための基本方針」に機能性等新たな価値を付加した商品の開発普及が謳われている。

 ・牛乳・乳製品に含まれる機能性物質については広く知られているところですが、新たな機能性物質も次々と発見されており、今回シンポジウムでその機能性について総括したい。

 ・牛乳・乳製品への新たな機能性の付加は、国民の健康維持向上に寄与すること、新たな需要を引き出す可能性を秘めていることから、酪農乳業の更なる発展に大きな期待がある。

 等です。

 本日の講師の堂迫先生、斉藤先生、阿久澤先生より科学的な知見と生乳生産段階でのアプローチ等についてご紹介頂き、さらに松井先生から消費者視線でのご意見をいただき、双方どのような努力が必要なのか、牛乳・乳製品の付加価値向上のための総合的ディスカッションとし、本日ご参集の皆様がそれぞれのお立場で対応策を見出し実践されるための一助となれば幸いです。